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もう一度、あの色のバスに会いに。
僕の公共交通機関の原体験はバスとタクシーである。生まれた町には鉄道路線が全県で3本しかなく、鉄道というのは珍しいものだったからだ。後年僕が車に狂ってしまっているのもそれが大いに関係あるのだと思う。

母親が車を運転しないせいもあって、小さい頃医者に行ったりする際に、タクシーはよく世話になった。昔のタクシーは、止まっているのに近づくと、LPガスで動くエンジンの車特有の、ちょっと刺激臭っぽい排気ガスの匂いがして、塩化ビニールのリアシートに乗っかってその仄かな匂いを嗅ぐとなぜか安心した気分になった。そして、自分の家の車にはない、ステアリングコラムから生えるシフトレバーを漕ぐ運転手の姿に憧れた。

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鼻を患っていた僕は、学齢になるかならないかのうちから、よく1人で路線バスに乗せられて、街なかの耳鼻科の病院まで通うことがあった。そのうち、それが大丈夫と分かると、バスでも40分くらいかかる祖父母の家へも、一人で遊びに行くようになった。今思えば、その頃妹がちょうど手のかかる頃であり、僕を一人でどこかにやるというのは、母親にしてみても「心配ながらもありがたい」ことだったのかもしれない。

くすんだ灰色の地に、これまたくすんだ桃色のそのバスで、その後も、通院はもとより、図書館へ、買い物へ、そして高校のときは雨の日の通学へと、僕は「社会」の片隅に出て行くようになった。今のようにICカードのようなものはなかったから、よく財布の中に回数券を持ち歩いていたりもしてた。バスのくすんだ色は、僕が県外へ出て行くと決めた頃にはアイボリーにくっきりとした紺色のラインが入るデザインに変わり、その後、バス会社が所属するグループ統一だという、黄緑色が目立つデザインに変わり、バスターミナルの風景はほとんど埼玉の浦和あたりとまったく変わらない景色になってしまった。

あの色のバスがもう一度走るというので、そのためだけに甲府に帰った。

数人の乗客を乗せて、このバスでよく通った昔の祖父母の家の近くを通る路線を走った。木の床板にしみついた油の匂いが、なつかしい。祖父母の家からの帰り、バス停で家までのバスに手を上げ損なって乗り逃がし、不憫に思った後続のバスの運転手が僕を拾って追いかけてくれたこととか、整理券の番号の「9」を「6」と読み違えて、お金が足りないと思い込んでバスの中で一人ものすごく困ったこととか、バスの後部座席の隅っこで、生まれてはじめて「君が好きだ」と云ったこととか、もう10何年も思い出していなかったことが、すっかり変わってしまった窓の外の風景を見ながら頭に浮かんでは消えた。

こういう休みも、そして時間が経っているということも、悪くはないなと帰りの特急の中で思った。
| 出かけた | 15:25 | comments(18) | - | このエントリーを含むはてなブックマーク |
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ダメ男たち/選挙
身の丈にあわなそうな男と結婚

子供ができて幸せをアピール

そのうち"なぜか"別居

夫がおかしくなって人の道を外す

離婚

不幸を身に纏って"ママタレ"から"自立した女"にモデルチェンジ

っていうのがひとつのパターンになりつつあるな。

ようするに、じぶん一人ではロクに稼げない低収入の男が、相対的に身の丈に合わない女と結婚すると大概におかしくなるということだ。それでいて、道をはずさなければ離婚もしてはもらえないときた。いやー、やっぱり女は三歩下がって家を守らないとねー(棒読み)

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「マニフェスト選挙」を叫ぶインチキ

しかしまあ、各論に翻弄されるマニフェスト選挙、である。自民と民主のマニフェストを読んでみたが、論理的な差を理解することは難しい。それでいて、それぞれに任せたら日本はどっちの方向に進もうとしているのか、肝心なその差が読み取れない。はっきりいって、どっちもどっちだ。そしてどっちに入れてもダメそうな気もする。

これから先の数年間のことというのは誰によっても確実な予測は不可能だが、予測ができなかった様な事態の場合でも、なるたけ自分の考え方に近い政治をしてくれるような政党に投票したい。だから、本当は各論や方法論である政策のスペックよりも、その礎になる国づくりへの考え方のようなことが本当は知りたいのだが、そもそも民主と自民にそのようなものがあるのかどうか。それを考えると、上のリンクにあるような「人で選ぶ」というのもありなのかなと思う。(今のマニフェストを「インチキ」と断じてしまうのはちょっとやりすぎと思うが。でも絶対視している今の風潮への疑問には同調できる。)極端な話、小選挙区では民主の特定候補に票を投じ、比例では自民党に入れる、というようなことも選択肢として取りうるだろう。

単なる政策の羅列に過ぎないマニフェストとやらを肴に、高速道路が土日1000円になるか完全無料になるかとか、子供手当てか幼児教育費の無償化かとか、そんな小さな方法論の中でやれ自民だ、民主だなどとやりあい、いきおいそれぞれの小さなコップの中で我こそが絶対、と主張しあう。端から見るとほとんど幸福実現党と公明党の喧嘩のようで、そういう人々の主張を聞いてもまず参考にならない。

同じようなことを考えている人は世の中には結構いるようで、そこらへん紐解こうと色々調べたり書いたりしている人もいる。最初は投票に行く気すらしなかったのだが、自分でいろいろ調べて考えて、最終的に「この人なら(この政党なら)」という自分なりのストーリーを作ってみようという気になりつつある。解散から公示日までに異例なほど時間がある「ネット選挙」も悪くはないなと思った。
| - | 10:52 | comments(0) | - | このエントリーを含むはてなブックマーク |
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最近の出来事
つらつらと最近の出来事を。

・猫患う

真ん中の猫(オセロ)が肥満細胞腫という、一種の癌になってしまった。右側前足の、直径1cmあるかないかくらいのハゲが2年以上治らなかったので、なんだろうという軽い気持ちで病院に行って検査(針生検)したところ、同じような小さい粒みたいなしこりが頭にももう一つあって、どっちも肥満細胞腫というものだと分かった。結局、ステロイドを飲ましても小さくなりこそすれしこりは消えてくれなかったので、切除してしまった。(でも頭の方はとりきれなかったみたい)猫の肥満細胞腫は皮膚に出来ているうちはいわゆる良性挙動のものが多く、そんなにすぐに命に関わるものではないらしいけど、内臓に転移すると結構まずいらしく、今後検査をマメにしてやらなければいけないようだ。幸い、エコーと血液検査の結果、今のところ内臓にはなんも悪いところはないみたいなので、しばらくは様子見。今日抜糸して来たのだが、微妙に傷を気にしてるっぽいので、今もエリザベスカラーをつけたパラボラ状態。何かを受信してはにゃあと鳴いている。それにしても、動物の医療費は、すごい。検査といい手術といい、まるで10割自己負担の人間様なみだ。

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仕事関係のヤマがこないうちに、さっさと夏休みを消化、と今週は休み。月曜日には一人で帰省した。ホントは水曜に帰るつもりだったのだけど、月曜の朝起きたら天気予報と真逆のすごいいい天気で、運転するならいい天気の方がいいに決まってる、というわけで、妻を職場に送り届けた足で、御殿場まわりで山梨まで。父も退職しているので、平日にひょいと帰っても両親が家に揃っているのには未だに慣れない。

母の用足しに付き合って、リタイアして農業をやっている親戚の畑に行ったところ、胡瓜や茄子、ジャガイモや玉ねぎをしこたま持たされるハメに。そこで親戚に聞かされたのが、「道の駅とかにある直売所の野菜は、買ってはいけない」という話。なんでも、農協を通じて出荷されている野菜や果物は、農薬使用の履歴をきちんと申告しなければいけなくて、農薬は使ってあるけど上限がちゃんと決められている。対して、件の直売所のようなところは、そういう取り決めは全然ない。買うほうも買うほうでなんとなく生産者の顔が見れれば売っているものまで安全、みたいな勘違いがあって、低農薬の野菜のような気で買っていくが、その実、結局直売所でもスーパーとかと事情は同じで、売れる野菜はは見てくれのよいものばかりで、その見てくれを維持するために、農協に出荷するのより回数多く消毒したりすることが横行してるとか、してないとか。(「無農薬」「低農薬」とあえてうたっているような直売所は別)僕は食の安全とか、あんまり興味がないのだが、面白い話だなあと。親戚の人は「普通の量の半分の農薬ですむように」やっているらしいが、なかなか難しいんだそうだ。

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実家の犬は、ボストンテリア。ボストンテリアも肥満細胞腫になりやすいらしい。 犬の肥満細胞腫は猫よりずっと性質が良くないので、と両親には話をする。

実家に帰ると、必ず蚊に刺される。日帰りなのに、8箇所も刺されて帰ってきた。いろんな意味で、バリアフリーな家である。A型の年寄り2名の住む家に、突如割と若めのO型が帰ってきたからだ、と妹@A型に言われるが、僕のO型というのは、出生時に調べたもので、その後献血とか輸血とかしたりされたりしてないので、本当はA型なんじゃないかという話で盛り上がる。仮に実はA型だったりすると、個人的にいろいろと言い訳にしてきた部分がそっくり崩れるので、非常に都合がよろしくない。妻が職場で調べるから血を採らせろ、といってくれたが、丁重にお断りをする。

そして、残りの休みは天気が悪い中ぼんやりのんびり過ぎていった、「Dear Doctor」という映画を見て、これがすごく良かったのでそのうちレビューを書く。

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Comment Formが壊れていたのを修理完了。
| 雑感 | 20:17 | comments(0) | - | このエントリーを含むはてなブックマーク |
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